北京

北京に行ってきた。

美術家金氏徹平さんの
展覧会ドキュメントカタログの撮影で二週間ちょっと。


制作、撮影が大変過ぎて、ほとんど滞在しているアパートと
美術館の制作している倉庫の往復で
観光、買い物一切なしの、超ストイックな滞在だったけど
メチャクチャ楽しくてエキサイティングだった。


金氏くんの手伝いで来ていた
原田拓哉くんと、三人かたときも離れず
述べ300時間強ずっと一緒にいて
中国人スタッフとケンカしたり、ランチしたり
デモに怯えたり、ガールズウォッチングをしたりして
制作、撮影で三人とも、クタクタになりながらも
ずっとゲラゲラ笑ってました。
制作はもちろん緊張感もあり、結構なトラブルに見舞われながらも
それをただのトラブルやマイナス要素にせず
グッと我慢し、作品の面白さに繋げる
彼のユーモアと根気強さには脱帽しました。
原田くんの気遣い、男気にもかなり助けられたな。
本当にありがとう。
告知のビデオを撮りに来ていた
去年まで、大分に三年住んでて九州弁を操る
映像作家のブラッド・キュールという
北京に住んでるアメリカ人のアーティストにも出会えて良かった。
ポーラ、エミリー、ロボ、グァンもお世話になりました。



中国は、作品検閲もありますが
ネット検閲があり、YouTubeFacebookTwitterも見れなくて
ビックリした。普段からTwitterは見ないけど。
街には、日本にも、自分が小学生ぐらいまではまだいた
何か意味なく怖い普通おっさんがゴロゴロいて
なんか懐かしかった。


反日反日いうけど、日本で報道されてる感じはなく
日本のテレビも本当に大げさで、中国を非難するけど
メディアコントロール
日本でも、しっかりと、もっと狡猾に行われていて
あからさまに行われていると言われてる中国でも
若者達は冷静な人も多かった。
それでも、日本より政治的な発言する人は多いし
よく勉強してるな、とかぐらいの印象。
日本も中国とか政治とかメディアコントロールとかも関係なく
日本社会で生きてても思う
もっとドス黒い、自分都合(勿論自分も含めて)が故の
人間の分かり合えなさみたいなものが
ここにも感じて、何か変な気分になった。


展覧会のドキュメントカタログ、面白いもんになると思います。
本を担当してくれる中国人デザイナーも
偶然、森栄喜くんや、宮城ふとしくん達がやってる
OSSUという本の二号目をやってるデザイナーという
巡り合わせもあってビックリした。
日本でも見れるようになったらいいな。誰か輸入して下さい。


明日、そんな金氏徹平さんと大阪のIN/SECTSという雑誌をやってる
僕と同じ年の編集者中村悠介さんをお迎えして
明日22日、大阪の肥後橋にあるcalo books
作品集『mound』の関連イベントを行ないます。
中国での話も、ちょっとしようかな、と思っているので、
要予約と書いてますが、まだ入れそうなので
当日でもふらっと遊びに来て下さい。


同時に関連展示もやらせていただいていて
中国に行っていたので、素材は用意しましたが
イベントにも出る、本をデザインしてくれた飯川雄大さんが
展示をやってくれました。
僕も、まだ見れてません。
展示を人に任せたのも初めてなので
気分は、もう死んでるけど
ちょっとおもろかった街の写真家の回顧展のような気分です。


是非起こし下さい。