LONDON CALLING


ロンドンに来た。

ちょっとした用事と、後はただ来たかっただけ。
毎回、遠くに行く時、数日前からなる
行くの面倒臭すぎる病を、ねじ伏せつつ家を出て
コペンハーゲンでのトランジットで、延べ14時間。
東京の家を出てから、ロンドンのホテルに着くまで
ちょうど24時間かかって、かなり疲れた。


ロンドンに着いてからも、地下鉄が止まって電車の中に
一時間以上缶詰になり、本来、1時間強で着く所が
2時間半以上かかってしまった。
駅に着いて、何とかホテルを見つけてチェックインしようとすると
ダブルブッキングで部屋が無いので、別のホテルに移動してくれ
明日は戻って来い、みたいな事を、英語で軽めに言われ、
コイツ完全にナメてんなと思って、ブチ切れそうになったが
英語が喋れないので、一瞬で死にたくなるが
疲れもピークだったので、すぐに気持ちを切り替えて
ホテルの場所を教えてもらい、早く休みたい一心で
そのホテルに30分以上彷徨って、ようやく辿りついた。


ホテルに着いて、チェックインしようと思ったら
聞いてないと言われ、前のホテルのおっさんに殺意すら芽生えたが
何にも付いてない部屋なら、1つ空いていると言われ
渋々、チェックインした。鍵を渡され、部屋に入って愕然とする。
ポンプ室みたいな部屋に簡易ベットとあまりにも細すぎるタンスが
置いてあるだけだけで、天井のポンプみたいなのが
一生、ブロロロロローサササーッとかって言っている。
シャワーも一応ついていたが、お湯を出してみるとホース根元から
水が漏れてシャワーヘッドからは
素麺のような水がチーって出るだけだった。
もう、ちょっと笑ってしまった。
それでも、何かホッとして、何も食べてない事を思い出し
疲れていたが、部屋にいるのも少し嫌だったので
食べ物を買いに行こうと思ってホテルを出た。


ロンドンに着いてビックリしたのだが、今は夜の10時過ぎまで明るい。


ホテルに入る時は、まだ少し明るかったが暗くなっていて
コンビニみたいな所でシャンプーやら食べ物を買って
ホテルの目の前にあった、大きな公園のFINSBURY PARKで
食べようとしたが、あまりにもデンジャラスな空気が漂っていたので
道端に座って食べた。この駅に着いた時から、薄ら思っていたけど
この辺りは、治安があまり良い所ではなさそう。好きな感じ。
疲れ過ぎて、無駄にテンションが上がってきて
街をブラブラしながら写真を撮った。
落ちているゴミとか街がカッコ良くて何枚も撮った。
途中から、どうやっても新鮮でカッコ良く見えるな、とか思ったら
ちょっと飽きてきて、1時間ぐらいブラブラしてホテルに帰り
変な音も全く気にならないまま寝てしまった。


長い1日だった。